アキと私〜茜色の約束〜
「ああ、確か…」
思い出す。
幼き頃の記憶。
『俺は無敵になりたい!茜を悪者から守れるように』
まだ純粋だった俺は、そんな恥ずかしいことをプロミスリングに願掛けした。
「アキはあの時、何も願い事してないよ」
「え?」
あの時、何も言わないで手首にプロミスリングを結んでいて。
何も願い事ないのか、って聞いたらこう言ったんだ。
『大きくなったらお願いするよ。茜とずっと一緒にいれますようにって』
愛おしそうに手首に結んだそれを見るアキは、俺よりも未来を見据えていた。
あの時、こいつかっこいいなって思ったんだよな。
「そっか。アキ、そんなこと言ってたんだ」
「茜…」
下唇を震わせて、透明な涙を流す茜の背中にぽんっと手を置く。