アキと私〜茜色の約束〜

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「ありがとう。話してくれて」


アキの墓参りの帰り、茜と土手に座って昔話をした。

初めて話す、俺の両親のことと、あの事故の全貌。

茜は始終俺の手を握って、相槌を打ちながら静かに聞いてくれた。


「今まで話せなくてごめんな」


話したら茜まで辛い思いをすると思った。

だけど、こいつは俺が思ってるよりも強い。
涙を薄っすら浮かべながらも、俺を安心させようと微笑んでくれる。



アキが死んでからあっという間に四年が経った。
俺達はこの春、大学を卒業して社会人になる。

俺は高校教師、茜は保育士だ。


「ねぇ、一つだけ聞いてもいい?」

「何?」


茜が夕空を見上げる。
儚げな横顔に、胸が高鳴った。


「小さい頃、私があげたプロミスリングにアキが何て願い事したか覚えてる?」



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