カーテンの中で先輩とキス



先輩との距離が徐々に近づいてきて、あたしの心臓のドキドキは、あり得ないほど活発化していた




心臓のポンプがあたしの顔、体、全てを赤く染めた。




「…真っ赤だな…」




「先輩の…せいですよ…」



先輩の少し笑った時の吐息が耳にかかった




「………」




ゆっくりゆっくり、唇が重なって

ゆっくりゆっくり、唇がはなれた




それは優しいキスで
あたしにとって、ファーストキスだった。




「…先輩、また走ったの?」




先輩の顔は走って来た時のように真っ赤だ




「…さあ?」




カーテンがゆっくり元の位置に戻る




あたしたちの甘い時間が夏休みへと、風に流された




終わり
< 8 / 8 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

君を、僕は。
茅乃/著

総文字数/14,623

恋愛(逆ハー)26ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
大正の春。 少女は、青年と結婚した。 少女にとって、青年は、かけがえのないひと。 幼い頃から人見知りをした少女が、唯一懐いた、 兄のようなひとだった。 だから、少女は戸惑った。 だから少女は、彼と交わすキスがとても苦手だった。 、
歴史の星空に飛び込んで
茅乃/著

総文字数/202,196

ファンタジー565ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
私は普通の女子高生で 普通に平凡に暮らしてて まさか歴史に飛び込むなんて 誰が想像出来ますか!! 「しょうがないから近くにおいてやろう。 いいだろ?幾松」 「桂先生がそう言わはんねやったら うちはかましまへん」 長州の桂小五郎さんにお世話になることになって? 「新撰組だ。御用改めである」 新撰組に捕まって 歴史に名を馳せる彼らの側にいることになった。 「君が助けてと言ったから、 私は君を全力で守ります」 *** 普通女子高生×新撰組一番組長 歴史はまだ動き出したばかり
時のなかの赤い糸
茅乃/著

総文字数/215,960

ファンタジー506ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
出会わなきゃ駄目だったんだ。 きっとこれがあたしの運命……… これこそが本当の、本当の運命の赤い糸だから 私は迷わずあなたのもとにかならず 向かいます。 たとえ、生きた時代が違うとしても……… ある日迷いこんだのは 幕末――――… そこで出会った方々は、あの 【新撰組】の前の、壬生浪士だった――… ●前編完結 … 主な人物は存在しますが、話は全くのフィクションです。色々な話が降り混ざっていますので、ただの恋愛小説として読んで頂けたらと思います。 ●後編完結 … ここからは話が忠実な歴史をベースにした創作になっています。 ここからは恋愛を絡めた新撰組をお楽しみ下さい! ・・・ さつ華すみれ様 ぺんぎー様 素敵なレビュー誠に有り難うございます!! 47万pv突破(照)w ・・・

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop