わたしの365日
「夏木さん。あなたの寿命は、もって
後……1年……でしょう」


あと1年で私は死ぬ…。

あと……1年……っ。


私の目から久しぶりに涙がこぼれた。

その涙は嬉しい涙なのか悲しい涙なのか
今の私にはわからなかった。


「では、私は戻りますね…」

お医者さんが病室からでた。


その時、陽斗が入ってくる。


「何の話しだった?あ、もしかして
退院の話しとか?」


陽斗は何も知らずにニコッと笑っている。

「残念ながら違うよ。私ね、あと1年しかここにいられないんだって」

私の言葉を聞いて陽斗がすごく驚いた表情をする。

そして次の瞬間、陽斗の目から涙が
こぼれ落ちた。


……え?なんで?


「それって、あと1年しか生きられないってことかよ」


「うん、そうみたい」


そして陽斗が少し考え事をする。




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