secret act Ⅰ
篠さんはそんな私に気づいて慌てて私を抱きしめ落ち着かせるように背中をなでながら話し始めた。
「私は....5年前あなたが入院していた病院で働いていたのよ。そしてあなたの主治医だった人の娘よ」
そう言われ混乱している頭で少し考え
『......治(オサム)先生?....』と小さく呟くと
体を離しながら「そう.....私の父。」と微笑んだ。
そこでやっと震えが止まった。
「私も何度か会ってるのよ?だから......詳しい事は知らないけどあなたの身に何があったのかはだいたい知ってるわ。」
悲しげにそう言った。