secret act Ⅰ
人が割れてできる道。
私達が通るところはどんなに混みあっていても自然と道が開ける。
───ふと、視界に入った。
少し先のまだ人混みの中にいる赤い肩が出てる服を着た人。
顔は....ネオンのせいではっきり見えない。
ただ立ってこっちを向いている。
その姿がどこか不気味で翔貴さんの顔を見上げたけど、私の視線に気付いてこっちを見ても微笑むだけ....
気付いているはずなのにそのまま近づいていく。
そして、人が割れてできる道がその人の所までできて遮るものが無くなった時、私はピクッと肩が跳ね、一瞬足が止まりかけた。