サボテンとみつばち
はじめに
「もういいよ!!私が出ていくから。」
私は、この言葉を吐き捨てて家を出た。今思うと、これがすべての物語の始まりだった。

私の名前は桐村心(きりむらこころ)。私の母は、極度の男タラシでDVがひどい人で、父は、そのストレスで、私が3歳の時に家を出てしまった。それから何度も父親が変わって一番新しい人は先週来た、20歳の自称モデルの人で私の3歳年上。そんな人を親と認められるわけもなく、荷物をまとめた。

家を出てからは、バイトで貯めたお金で、友達の家に行くために東京へ向かった。
長い時間電車に揺られてやっと東京駅にたどり着いた。
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