氷がとけるように。
「改めて自分の話するの緊張するな」


そう、前置きを言い山下君は話始めた。


「俺、前の彼女と些細な事で喧嘩して連絡取って無かったんだ。

こっち転勤決まって彼女の事忘れて一から頑張ろうって。

木村さんに会って、ご飯食べ行ったり、買い物付き合ってもらったり楽しかったし。

でも工藤と木村さん見てていいなーって思ったんだ。俺達も冗談言ったりふざけて大笑いしたりしてたなーって。

俺、意地張ってるのが馬鹿に思えて彼女に連絡したんだ。

そしたら彼女も連絡待ってたって言ってくれて」


照れているのかはにかんだ笑顔を見せた。
初めて見る顔だった。








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