氷がとけるように。
「美味しい」


「だろっ。俺の得意料理」


工藤が作る料理は全て美味しい。
私も負けずに美味しいの作らなくちゃと思う。


「クローゼットの中に段ボールあったけど開けていいの?」


「何だろ?アルバムかな?」


「変なの出てきたら嫌だから俊介開けてよね」


「変なのってなんだよ。前の彼女の私物か?そんなのねーよ」


さっき、前の彼女の写真が何枚か出てきた。
懐かしいと見ていた工藤。


「七海、ヤキモチ妬いた?」


「…別に」


フフフと笑い、写真を破いて捨ていた。


私だって過去がある。
工藤にも過去があるって頭では理解するけど心がヤキモチ妬いてる。


別れた時に処分しててよね。
見えない過去もモヤモヤするけど
見えた過去はもっとモヤモヤする。


…バカタレ。













< 166 / 188 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop