依存症人生1

悲しい約束

それからも数回、店に行き
鉄平に会った。

幸いにも、親友Yが鉄平と同じ
ホスト仲間で、プライベートでも

何度か遊んだ。

二人きりは、なかったけど…

順調だった、その頃…

1つの約束をした…。

もうすぐ私の誕生日。

その日は一緒にお祝いして?

鉄平は、いいよ、と即答した。

私は楽しみで仕方なかった。

が…ある日、鉄平が、ホストをやめた。

急に冷たくなった。

でも、誕生日の件を問いただすと

それは、約束だから…と
OKしてくれた。

ハッピーな、誕生日に
なるはずだった、その日。

彼は、約束通り、私の家に来た。

二人きりだった。

彼は、私に…

「これが最後だ。」と言った。

私の頭の中はグルグルで…

何、この変わり様…

「何で?」って聞いても
彼は、まともな答えはくれなかった。

生意気で、カッコつけたアイツの

姿はなく、ただ弱気で曖昧な
男の姿。でも、最後って意志は変わらない。

私は、隣同士、座ってた話してた
ベッドに彼を、押し倒した。

「しよう?」って…。

自分で自分があり得なかったけど…

他に彼を繋ぎ止める方法が
思い付かなかったんだ…。
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