~天使ロード~
「美桜、何やってんだよ」


後ろから工の声がした。
だか私は後ろを振り返らず、ひたすら前に突き進む。


「バカ、止めろよ!」


手すりに手をかけた瞬間、その手は無様にほどかれた。

そして強く腕を掴まれる。


「やめて、離してよ
工には青柳さんがいるじゃない
だからさっさと青柳さんの元に行ってよ!」


「ダメだ、離さない
今離したら絶対後悔する」


「うるさい、私は、私は…
そんな同情なんていらないから」


すると工が掴んでいた私の腕が、するするとほどかれた。


やっと分かってくれたんだね…。



そう思っていたのに・・・
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