~天使ロード~
私は今、工に優しく抱き締められている。

工の体温が温かくて、命の点り火が存分に伝わってくる。


「工…」


「もうお前を一生離さない
俺は、美桜が好きなんだよ!

大好きだから…

だから大切な人をもう失いたくないんだ」


「工、ありがとう
私も工が好き」


私も工の腰に腕を回した。


工から告白されるなんて、正直嬉しかった。



でもそれは言い訳だ・・・



私を助ける言い訳にしか過ぎない。



だって工は、私が工の事が好きだって知ってるでしょ?
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