~天使ロード~
「どうした?」


「ううん、何でもないよ!
美味しいご飯作ってね!」


「俺に任せろ!」


そう言った工は、そそくさと部屋を飛び出して行った。

するりと抜けていく私が工を抱き締めていた腕。


何だか寂しいなぁ…



悲しい気分になりながらも、服に着替える。


着替え終わった後に、リビングに顔を出すと男料理を作っている工がいた。



「今日の朝御飯何?」


「なんでしょー?
洋食ですね」


「私、食べ物にしか目がないと思う?」


「極度の食べ好き?」


「当たりー」


「美味しく食べてくれる美桜を見ると笑顔になれる!
俺はな?」


「ありがとう!だけど少し嫌味?」


「違うしー」


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