~天使ロード~
皆の元に着くと、お父さんがあからさまに涙を流している。


「美桜、佐藤くん、本当におめでとう」


「ありがとう、お父さん!」


「すごく綺麗だよ、美桜」


「工…」


「さてと、バージンロード歩こうじゃないか!
なぁ、美桜!
美桜の夢だぞ」


私は教会の扉付近に歩いて向かい、お父さんと腕を組んで
一歩、また一歩とお父さんと歩幅を合わせて、バージンロードを一緒に歩んだ。


工の元に着くと、お父さんが涙を流しながら

工に一礼をし、ニカっと満悦の笑みを涙を必死に堪えながら、浮かべる。



それから始まった誓いの言葉。

神父さん役は、青柳先生がやってくれている。


「佐藤工、健やかなる時も里中美桜を永遠に愛すると誓いますか?」


「はい!誓います」


「里中美桜さん、佐藤工を健やかなる時も生涯愛すると誓いますか?」


「はい!誓います」


「では誓いのキスをどうぞ」


工が私のヴェールをめくり、キスを落としてきた。


今までで一番最高のキスだよ!
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