大阪沿線物語
「次はー十三ー十三ー」


宝塚から折り返して十三。久々に宝塚まで走ったので、時も夕刻に差し掛かり夕陽がとても綺麗で見とれてしまう。しかし私は夕陽が似合わない男だ。茶色のボディには夕陽は映えない。




「梅田ー梅田ーご乗車ありがとうございました。お忘れ物のないようご注意ください」
ようやく帰ってきた頃にはもう綺麗な夕陽もなく、薄暗くなっていた。まぁ梅田なので暗さも関係ないのだが。
久々の宝塚だったので、ちょっと長く停車し、その駅から漂う上品さを堪能し、ついでに暑い中甲子園まで行って帰ってくる阪神さんに労いをと宝塚歌劇団のパンフレットだけ持って帰ってきた。喜んでくれると嬉しいのだが...

物思いに更け少しの間停車していると、熱血バカ阪神さんが梅田に帰ってこられた。
この時期の阪神さんはいつもヘトヘトだ。いつもより荷物が重たくなるらしい。
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