箱の中の苺/S



やっぱり人は、温もりには勝てないのだろうか。

僕に気を使って、言葉を抑えた彼女がここにいる。



艶がある苺は確かに美味しい。





でも君は知っているか?

目にして味わった苺より、見れないままに終わった苺の方が

忘れられないということを。




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