ハートの形した花
行きたくはないけど、そんなこと言ったところで、我が儘にしかならない。
父さんも母さんも、みんなを困らせるだけだ。
それなら、俺の選択肢は一つしかない。
「次は、伊予三島かあ。めっちゃ楽しみじゃん!」
そう喜んでみせるしかなかった。
「転校することになるんで?」
「もちろん知っとるよ。めっちゃ楽しみやん!伊予三島」
そう言うしかなかった。
「すまんのお」
「ううん。全然!むしろ、楽しみやし。いつ引越しなん?」
「まあ、6月の初めから半ばくらいになると思う」
結構、早いな・・・