ハートの形した花




行きたくはないけど、そんなこと言ったところで、我が儘にしかならない。
父さんも母さんも、みんなを困らせるだけだ。




それなら、俺の選択肢は一つしかない。




「次は、伊予三島かあ。めっちゃ楽しみじゃん!」




そう喜んでみせるしかなかった。




「転校することになるんで?」




「もちろん知っとるよ。めっちゃ楽しみやん!伊予三島」




そう言うしかなかった。




「すまんのお」




「ううん。全然!むしろ、楽しみやし。いつ引越しなん?」




「まあ、6月の初めから半ばくらいになると思う」




結構、早いな・・・




< 262 / 345 >

この作品をシェア

pagetop