極彩色のクオーレ
ここに居ても刺激臭がかなりきついので、穴から少し距離をとる。
あの中にいる者はケセラたちにとって敵であるが、少しばかり気の毒に感じた。
背を向けてルースの方角に顔を向ける。
「……大丈夫かな、ティファニー。
なんだかすっごく慌ててたみたいだけど、ルースに行ったのもティファニーが行きたいって言ったからかな?」
「さあね、だけどあいつら助けた後のことは無計画だこれっぽっちも考えてなかったみたいだし、そうかもしれないな。
あいつらと違ってティファニーは頭いいから、きっと考えなしの行動じゃないよ」
「でも、なんで慌ててたんだろう」
「そりゃあ腹黒王子セイクリッドが復活するまでに少しでも遠くへ逃げるためでしょ。
そう簡単には身動きとらせないけどね」
さらに爆弾をぶつけてやろうとギベオンは胸ポケットをさぐって、その腕がはたと止まった。
「やっべ」という小声が聞こえた気がする。
その声と表情の変化に不穏なものを感じてケセラは恐々尋ねた。
「……ギベオン、どうしたの?」
「爆弾のストック、あと4個しかないや。ちょっと投げすぎた」
「え、ええええっ!?」