極彩色のクオーレ





「シオードの奥……多分、あそこしか残っていないと思う。


ガイヤの木を抜けた先には、小さな洞窟がいっぱいあるんだって、この間コルルの体液を原料にする光工芸職人たちに教えてもらった。


でも、一人だと怖くて、まだ行けてない……」



コルルは身に危険が迫っていると察知すると、洞窟など暗くて狭い場所に逃げこむ習性がある。


光工芸職人は、その習性を踏まえてケセラに教えたのだろう。



「そっかあ。じゃあ、そこへ行けばデシンも他のコルルも見つかるかもしれないのね」


「うん……ティファニー、一緒に探して」


「え?私、デシンのこと見えないけどいいの?」



ケセラが大きく何度も頷いた。


握った手からその動きが伝わってくる。


乾いた唇をなめ、ティファニーは立ち上がった。



「……分かったわ。それなら、一緒に行こう」


「ありがとう!」



ケセラの顔から、わずかだが不安の色がなくなった。


ティファニーは頷き返して、鞄の中を確認した。


財布、裁縫道具、色とりどりのビーズ、メモ用紙、その他小物……



「ケセラ、今すぐあなたのテガミバト呼べる?」


「……呼び笛、家に置いてきちゃった」


「あ、大丈夫だよ、私も持っているから」



ティファニーは胸元から小さな鈍色の笛を取り出した。









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