大丈夫だよ
遥とは幼稚園から一緒で、昔自分の家が嫌でよく遥の家に行っていた。

遥のお母さんも優しい人ですぐに私を受け入れてくれた。それから小学校、中学校、高校と、全部同じだ。


「ねぇ、遥、絵里は?」


「…っ…知らね」


ぷいっとそっぽを向く遥。絵里と言うのは遥の妹で絵里と遥は仲が良い…と私は思う。でも2人共仲良くないの一点張り。


「どうしたの?また喧嘩?」


「そうなんだよ!!聞いてよ由奈!!絵里の奴さーでっ!!」


「なにだらしない声出してんのよっ」


「あ、絵里おはよー」


「由奈ちゃんおはよ!!ん〜今日も可愛いっ」


「か、可愛いとか、ちょっとやめてよ〜」


「ストップストップ!!なに2人共ピンクのオーラ醸し出しちゃってんの?!てか絵里飛び蹴りとか酷くね?!このゴリ…」


「ぁあ?!何よなんか文句あんの?!」


あーあ。また始まった。

でもこれが私の日常。いつも通りの日常。私が遥を怖くなることなんて無いと思ってた。遥は特別だから。もちろん絵里も私にとっては特別な大切な存在。

そう私は確信していた。
大丈夫だと。


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