私の意地悪な旦那様

そして、この悩みを持って潤の元へと訪ねたのだった。


「という訳なんだけど、どう思う?」


「………心配するようなことはないんじゃね?」


深刻に聞いたのに、さして重要でもないかのように振る舞ってくる潤。

なんでそんなこと言い切れるのかさっぱり分からず「もういい!」とイライラしながら潤の家を飛び出したのだ。



夜、潤の家から帰りながら考える。

潤はああ言ってたけど、やっぱり不安なものは不安で。

本人に聞いてみようかな……。


そう思って俯き気味だった顔を上げれば、私の目には信じられない光景が映った。



< 125 / 330 >

この作品をシェア

pagetop