私の意地悪な旦那様


「あ……!」


「ベストスポットなんでしょ?ここ」



連れてこられた観覧車に、さっきの思い出が再び蘇る。

功希も覚えててくれたんだ。



「うん。ベストスポット!」


そう言ってゴンドラへと乗り込めば、昔と変わらずゆっくりと動き始めた。



「やっぱりここから見るのが1番綺麗」


ふんわりと笑えば、隣に座っている功希は「そうだね」と頷いてくれる。


花火やイルミネーションを見ていれば、いつの間にかてっぺんへとさしかかっていた。


< 168 / 330 >

この作品をシェア

pagetop