私の意地悪な旦那様


言われ続けながら黙っていれば、

「莉乃は俺のこと好き?」

と、不安そうに瞳をゆらしながら、ぎゅっと抱きしめる腕を強めて聞かれる。




「うん、好きだよ。大好き」


その瞬間、嬉しそうに笑った功希を見て、きゅんと胸が高鳴った。






結局功希はあの後ベッドに運ぶなり倒れるように眠ってしまった。

しょうがないなだなんて思いつつも、苦しくないようにとネクタイを解いてシャツのボタンを少し開けてあげる。



お酒のパワーってすごいな。

そんなことを噛みしめながら、いつか絶対もう1度酔わせてみようかな、だなんて考える。


けれども、それは次の日極度の二日酔いで1日機嫌の悪かった功希と触れあうことで、真逆の考えへと反転させられるのだった。




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