私の意地悪な旦那様
「あ、潤だぁー」
ぱぁぁっと笑顔になる莉乃。
普通のやつからしてみれば、その顔はきっとぐっとくるのかもしれないけど。
生憎頭の片隅に織部さんの存在が植え付けられてる俺は、ぞっとするしかなかった。
「『潤だぁー』じゃねーよ!このバカ!酒は飲んでも呑まれるなっていつもあれだけ言ってんのになんで飲むんだよ!?」
「へへ、ごめんねー?」
悪気なさそうに謝ってくる莉乃。
酔ったおまえに目を付けた男がいたら、俺とその男が死ぬんだぞ!殺される!!
ぞわっと背中に寒気が走る。
そんな俺らの会話を聞いて、目を見開いていたやつがいた。