私の意地悪な旦那様

しゅん、と反省し、黙々とご飯を食べる。



「………まぁ、1日ぐらいなら付き合ってあげてもいいよ」



「そんなに切羽詰まってないし」だなんて言った先輩に顔を向ければ、顔色を変えることなく箸を動かしていた。


「で、何?」


「えっと、今月の終わりに夏祭りがあるんですけど、良ければ一緒に行きたいなぁ、なんて」


口にすれば、一瞬眉間に皺を寄せた先輩。


「あっ、でも人多いし疲れちゃいますよね!誰か友達連れて行くことにします!」


それを見て、先輩が人混み嫌いなことを思いだした私は、あははーと誤魔化してみる。


けれども眉間の皺は深まる一方だった。



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