私の意地悪な旦那様


「こんなところで寝てたら夏風邪ひくよ」



ただでさえバカなんだから。と体を揺さぶられて、ゆっくりと意識が浮上する。

声に反応して目を開ければ、帰ってきたばっかりであろう功希がネクタイを解いていた。



「で、今度は夏祭り行きたいの?」



なんで分かったの!?目を見開けば、それ。と指さされたチラシ。

少しくしゃりとなってしまったそれは、私の手の中へと収まっている。



「………早く帰るから、すぐ出れるように準備しといてよ」



言い残してお風呂場へと向かった功希に自然と笑みが零れた。








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