私の意地悪な旦那様

「だいたい、功希が悪いんだよ!取っておいたプリン食べちゃうから!」


「名前書いてないのが悪い」


ああ言えばこう言う方式で返される。
というより、むしろ私の方が圧されている。

屁理屈とかばっかなはずなのに、最終的には何故か私が謝る形で事態が終結していた。


「分かったならもうこんな遅くに外に出ようとか思わないでよね。探すこっちの身にもなってよ」

「……うん」


あー疲れた。だなんて言う功希。

でもその言葉には心配かけさせるな。という意味が隠されていて。


言葉とは裏腹に抱きしめながら頭を撫でられ、その温もりに私の意識はまどろみの中へと落ちていったのだった。


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