私の意地悪な旦那様
そして、ついに来てしまったお昼。
机の上には、綺麗に折り畳んだシャツとお弁当の入った紙袋。
それを眺めた私は、そのままごそごそとお弁当を取り出した。
今日はお昼教室で食べよう。
昨日の一件で恥ずかしいっていう気持ちよりも、朝見たあの光景が頭から離れなくて、心の中に暗い感情が渦巻く。
前はただ先輩を見れるだけで良かったのに、だんだん先輩と話したりご飯食べたりしたい、と欲張りになっている自分。
先輩の隣を歩くのは私だけでいいんだ。なんて図々しいことを考えている自分の姿を先輩に見られたくなくて、今日は大人しくしてようと思ったのに。
「なんで来ないの?」
目の前には何故か先輩が怒ったように立っていた。