神様シーソーゲーム
第1章
暗い。それが彼の最初の感想だった。
何も無い、無機質な空間。壁も無く、天井も無い、部屋と呼べない部屋で彼は目が覚めた。
彼は記憶が無い。ここが何処なのか、自分の名前も、何も思い出せない。ただ、今分かるのは、
「あっち.....何があるんだろう.....?」
小さく呟いて、何かに取り憑かれたかのように歩き始めた。何を目指しているのかも知らないで。
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