戦乙女と紅~東方同盟の章~
泣き叫ぶ私の銀髪を、獅子王は鷲掴みにした。

「逃げられるつもりか?」

顔を近づけ、まるで悪魔の囁きのように…。

獅子王は私によく聞こえるように、呪詛のような言葉を口にした。

「貴様は罪人だ。聞こえのいい言葉で兵士や民衆をそそのかし、無辜の民どころか国そのものを個人的な復讐の為に利用した、裁かれて当然の罪人なのだ」

「……………」

最後に一滴、私の頬を涙が伝った。















ワタシハ…ザイニン…。














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