愛と涙と、ぬくもりと。
その日から、平沢がよくメールしてくるようになった。



寂しさを紛らわせるためだろう。
私を利用するなら、いくらでも利用すればいい。
平沢が元気になるなら、それでよかった。



智恵の代わりに、利用されてるだけ。
期待しないようにずっと自分に言い聞かせていた。
その度に胸は張り裂けそうだったけど、これでいいんだと唱え続けた。



平沢が智恵に振られてからしばらく経ったある日。放課後の教室で私と平沢は他愛もない話をしていた。



「あのさぁ」



平沢がおもむろに口を開く。



「お前、好きなヤツとかいないの?」

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