鈴芽 ~幸せのカタチ~
オジサンの胸の中で繰り返し謝っていると、

オジサンの両手が私の顔を包み込み、

黙らせるように

唇で口を塞がれた。

これはキス?

私オジサンとキスをしている。

どうして?

目を閉じて私にキスをしているのは、
本当にオジサン?

『ごめんな。
苦しめて。

何とも想ってないことないよ。

お前の気持ち分かってたけど、受け止める勇気がなかった。

俺もお前を好きだったけど自信がなかった。

マイナスしかもってない俺に付き合わすわけにいかないって。

それで逃げたんだ。

ごめんな。』

キスのあと、オジサンは私の顔を両手で包み込んだまま、
目を見て話した。
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