りんごの木の下

学校帰り、本日10回目にもなるため息をつきながら歩いていると


ヴーヴーッ――

マナーモードにしていた携帯が鳴る。


『着信 ★厚志★』


あたしは慌てて電話に出る。



「もッ…もしもし!!」

「あ~茉莉??俺だけど。…今日一緒に帰れる??」

「あ、うん!今どこ??」



あたしはきた道を引き返し、厚志の学校に向かった。



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