ツンデレくんを求めてみます。
次の日、あたしは部活が終わってから部室でスマホをいじりながら本日何度目かわからないため息をついた。
昨日あたしは、中出を試したのだ。あたしが志満ちゃんの話をしたら、中出はどう反応するか。そして予想通りだった。自業自得だ。
人を試しておいて勝手に落ち込むなんて、あたしはなんて最低な人間だろうか。
ああ、思考が暗いな。そう思っていたときだった。
「こら、奈子ー」
志満ちゃんが部室に入ってきた。
「昨日の話は言うなって言ったやろー」
「あれ、もう伝わったの?」
「もう、変な目で見てるって思われるやんか」
「いいじゃん。ほんとのことだし」
「よくないわ。ますます中出にばかにされる」
志満ちゃんが頬を膨らませる。
そう、傍から見たら中出は志満ちゃんをいじっているだけだ。それ以上でもそれ以下でもない。なのに、あたしはそんな風に見えない。これこそ、嫉妬だ。
あたしはわずかに笑ってみた。というより、今はこんな笑い方しかできなかった。
「いいじゃん。あたしは好きだよ、二人の絡み」
そう、あたしにこんなめんどくさい感情がなかったら、ほほえましい光景だった。実際中出を好きになるまではそうだった。
昨日あたしは、中出を試したのだ。あたしが志満ちゃんの話をしたら、中出はどう反応するか。そして予想通りだった。自業自得だ。
人を試しておいて勝手に落ち込むなんて、あたしはなんて最低な人間だろうか。
ああ、思考が暗いな。そう思っていたときだった。
「こら、奈子ー」
志満ちゃんが部室に入ってきた。
「昨日の話は言うなって言ったやろー」
「あれ、もう伝わったの?」
「もう、変な目で見てるって思われるやんか」
「いいじゃん。ほんとのことだし」
「よくないわ。ますます中出にばかにされる」
志満ちゃんが頬を膨らませる。
そう、傍から見たら中出は志満ちゃんをいじっているだけだ。それ以上でもそれ以下でもない。なのに、あたしはそんな風に見えない。これこそ、嫉妬だ。
あたしはわずかに笑ってみた。というより、今はこんな笑い方しかできなかった。
「いいじゃん。あたしは好きだよ、二人の絡み」
そう、あたしにこんなめんどくさい感情がなかったら、ほほえましい光景だった。実際中出を好きになるまではそうだった。