あたしの好きな人
◇◇◇◇◇
それから数日後__
「ちょっとコラ薪原ぁー!!」
学校では体育祭シーズン。
学級委員であるあたしは、いろんな意味で大忙し。
「なんで俺だけなんだよ」
「主に薪原でしょーが!どうしてくれんの!」
薪原が騒いでたせいで、ぶつかったペンキの缶が倒れて旗の生地がペンキ色に。
「どーするんだろうねぇ?」
「むっ……本当むかつく」
「大丈夫だよ、波奈ちゃん」
「え、桃夜…?」
気づけばペンキ色に染まってた部分は、桃夜の筆一本でデザインに変わっていた。
「これも悪くないよね?」
「え、あ、……うん。ありがと。……てか、すごい」
「そんなことないよ」
桃夜のギャップにはまだなれないけど。
すごいことは確か。