あたしの好きな人
◇◇◇◇◇
あたしは今日、ぶっ飛ばされるかと思った。
その理由は、ただひとつ
桃夜の分の卵焼きを作り忘れそうになったから。
桃夜がキレたら…多分怖い、死ぬほど。
「いってきまーす」
そんなこともあって気が重いあたし。
通学路の際に並んでる樹木は、もうすっかり色づいてきました。
落ち葉も黄色や赤に染まって綺麗です。
………って、なんでリポートなんかしてるんだろ、あたし
「波奈じゃん………って、なんか暗」
「わっ………と、桃夜…」
「なんでそんなテンション低いの」
「なんでって、そりゃ………」
間違いなくあんたのせいだけど
「まぁ。別に」
「ま、お前の悩みなんか聞きたくね~し?」
「はぁー?何様なの!?そもそも桃夜になんか相談しませーん」
「ありがたきお言葉」
…う、うざい
それから何かと口論したおかげで、学校まであっという間だったけど…
朝から疲れたよ
おまけに桃夜は「王子様の朝は大変なんで♪」とかなんとか…
語尾に♪までつけやがって
なーにが王子様だ
真逆じゃないか!
それに騙されてる女子も女子でかわいそう。
まあ、勝手にしてくださいな。