あたしの好きな人
「き、急に、大声、だ、出さないでよっ」
まだ心臓はドクドクいってて声が震える。
「……稜?」
ぱた、と止まった稜。
「お前……顔真っ赤」
「……へ?」
うそ!?
な、な、な、なんで!?
「ち、違う!これは…暑くて!」
「………」
「違うからね!稜のせいじゃないから!」
あっ…
しまった、あたし今何て?
「ち、ち、ち、……」
気づけば、長い長いフォークダンスなんて終わってて、みんなぞろぞろと定位置に戻っていく。
「違うからーーー!!」
「あ、おい!」
走ってこの場から逃げる。
顔が赤いなんて、そんなのあるはず無いじゃん。
相手は稜だよ?
そんなの…ありえない!
今日、1ヶ月宣言されたばっかりの稜にドキドキするなんて
そんなのありえない!!
絶対に違うんだから!