あたしの好きな人
「あ…俺これからバスケ行くから、もしここ使うんなら留守番頼んでもいい?」
「あ、うん!頑張ってね」
「おう」
そういって結斗は部屋から出ていった。
それからしばらく、二人の間に沈黙の時間。
……気まずいな
ただ、どうして先に帰ったの?って聞きたいだけなのに。
その時、桃夜は急に立ち上がり
私の横を通り過ぎて行った。
「ちょっと、桃夜?」
振り返って、そう呼んでも返事がない。
なんで?
……帰るの?
「桃夜っ!待って…きゃ」
しまった。
勢いで桃夜を追おうとした自分を後悔。
私は足をすべらせて、階段を転びそうになった。
「きゃあああっ!!!」
「………ってぇ」
……痛く、なかった。