薬指の約束は社内秘で
彼から飛び出たハンカチというキーワードにドクンッと鼓動が跳ね上がる。
信じられない想いで彼を見つめた。

『もしかして瑞樹君と私って、昔会ったりしてる?』

『会ったことあるよ……』

私の言葉に瑞樹は少し困ったように笑って――





「いい加減起きろっつーの!!」

と荒げた声をあげながら、私の体に巻きついた掛け布団を無理矢理引き剥がした。

ぼんやりとした頭を左右に動かすと3歳年下の弟の呆れた瞳が私を見下ろしていて、夢から覚めたことにようやく気づいた。
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