叙情
逃げようとしたのバレてたんだ。

そんな挙動不審だったんだろうか。

それとも私の心の中を見透かす能力でもあるんだろうか。


やばい、やばいぞ。

これは、非常にやばい。


逃げようとしてた事がバレてしまっているのなら

どういうふうに接すればいいか

ますます難題じゃないか。


「まーゆみ?」


「は、はいっ」


「何で目合わせねぇの?」


うわぁ・・・きた、きたよ。

言い方はすごく優しいんだけど

どこかに影があるというか・・


デビル総一が見え隠れする雰囲気が感じられてしまうわけで・・・



おそるおそる隣に座る総一の顔を見上げると


「キスしていい?」


「え?あ、でも・・・・」


まひろさんやリオンくんがいて

いつもの2人の空間とは
若干違うわけで・・・


「真弓が嫌ならしねぇんだけど」


ほらね、やっぱり
デビル総一だ。


「嫌じゃ・・・・」



ない。と言おうとした瞬間

総一の首元にある赤い印が目に入った。

そう、ガキの私でも知ってる。

いくらガキでも
最近のガキは、漫画本でマセてるんだから・・・


だから、その意味くらい分かる。

私が一番、想像したくない映像が脳裏に浮かび
今が現実か現実じゃないのかすら
何だかわけわかんなくなっている。
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