On Your Marks…~君と共に~
今はこう言っておくよ。
「うん。平気だから」と。
今は、この悔しさを胸に刻んでおきたいんだ。
これをばねにしてあたしは前へ進みたいと思っているから。
「よし、始めるよっ!」
さやかさんの一声で、部員の顔が引き締まる。
そして、部室の扉が開けられる。
ふわっと、冬独特の乾燥した、冷たい風があたしの頬を撫でる。
空は青空じゃない。
だって冬だもん。
日が落ちるのが早いから。