On Your Marks…~君と共に~
__カァーカァーカァー…
聞きなれたカラスの声が俺の耳に鳴り響く。
俺はゆっくりと、その重い瞼を開いた。
目の前に広がるのは茜色の空。
その色は優しくて、俺を包み込んでくれた。
残暑が残るこの季節でも、ある程度日が沈めば涼しくなる。
俺はポケットから携帯を取り出して時刻を確認する。
俺の携帯のデジタル時計は5時30分を表示していた。
__『今日の放課後、グラウンドに来て。絶対に来て。』
川口の声が脳裏をかすめた。
…放課後…か。
あいつらと約束しちまったしな。
風になる…約束。