LOVEPAIN③

「本当に、ないのか?」



「――はい」



これだけ見ても、ない



鞄を盗った犯人は、指輪だけを盗ったみたい



そして、もう質屋か何かに入れられているかもしれない




パチッ、と車内のライトが消される



私は、大きく溜め息を吐いた



どうしようか?と色々と考えてみたけど、
もう須田に素直に話して謝ろう



もし、殴られても仕方ない


嫌だけど




車は再び、動き出した






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