LOVEPAIN③


「今日天気いいから、時間あったら布団干しといて」



「布団?
え、あの……その……」


そう口ごもる私を、成瀬はどうした?と、怪訝そうに見ている




「私、もう自分の部屋に戻ろうと思ってます」



「なんで?」



「それは……」



これ以上、あなたと一緒に居たら、
好きな気持ちがまた大きくなりそうだから



でも、それは言えない



それを言ったら、成瀬は満足して、また私を突き放すかもしれないし、

それになにより、朝からそんな台詞を言おうとか、
そんなテンションにならない





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