LOVEPAIN③

「――お疲れ様です」


私は退屈なので、
そんなコウジロウさんに近付き挨拶を先に一人で済ませる


どうせ、そのうち成瀬もコウジロウさんに挨拶に来るだろう




「あ、広子ちゃん!

広子ちゃんも、座れば、って、座ってるねー」



「え?はい」


私はコウジロウさんにソファーに座る事を勧められる前に、

すでに座っている


少し距離を開けて、コウジロウさんの横に




「あれだね?
少し会わなかった間に、成瀬ちゃんとは色々あったみたいだね?」


コウジロウさんは、こそこそと小さな声で話し出す



他のスタッフの人達とはけっこう離れているが、
万が一聞かれないようにだろう



私と成瀬の関係は、オープンに出来るようなものじゃないから





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