LOVEPAIN③
本日の撮影に使う101号室の部屋の隣にも、もう一つ部屋を取っているみたいで、
私と成瀬はまずそこへと向かった
「あ、広子ちゃん。
お疲れさま」
入ると、初音さんがそう声を掛けてくれた
部屋を見渡すが、初音さんしか居ない
「監督達は、もう現場に居るから。
だから、広子ちゃんのメイクが終わり次第、すぐに撮影」
初音さんも、場合によってはコウジロウさんの事を、
監督と呼ぶんだな、と思ってしまった
「じゃあ、さっさとこれ食うか。
俺は食ったら先に隣に行ってる」
成瀬は手にしているコンビニの袋から、焼鳥のおにぎりを一つ取り出し、
それを食べ始めた
「あ、それ、焼鳥!
一個しか無かったやつですよね?
私もそれが良かったのに」
買い物の時、成瀬は計4個のおにぎりを適当にかごに入れていた
その焼鳥のおにぎりの他は、梅が二つとツナが一つ