LOVEPAIN③

「俺達、もう帰りますから。

広子、帰るぞ!」


成瀬はそう言って立ち上がると、
テーブルの上の伝票を手に取る




「ゆっくりとして行けばいいじゃないか?

だから、もう二度とこの店に来るなよ。
この場所にお前が居る事が、許せないんだよ。

本当、いっその事、お前なんか居なくなってくれればいいのに。

この世の中で、俺はお前程憎い人間は居ないから」


和真はそう言い切ると、
私達に背を向けて歩いて行く



その背中は、突き当たりを曲がる事で消えた



向こうには、パーティールームのような個室があるのだろう


時々、そちらから人がお手洗いか何かで、歩いて来るのを見る



きっと、和真もそんな時に此処に居る成瀬の姿を見掛け、

近付いて来たのだろう




< 341 / 474 >

この作品をシェア

pagetop