LOVEPAIN③


「――出るか?」


そう再び言われ、辺りを見渡すと、
他の席の人達がチラチラとこちらを気にして見ている




テーブルの上は料理だけじゃなく、
真っ白だった布のテーブルクロスもワインを吸って、

真っ赤に染まっている





「――はい」



再び、食事を楽しめるような状況じゃない



先刻の楽しい時間は、もう戻って来ない





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