LOVEPAIN③
「俺が高校二年生になる前くらいに、父親に言われた。
“お前は、常に和真より下の人生を生きてくれないか?”って」
「酷い……」
思わず、そう言葉が口を衝いて出てしまい、
成瀬が反射的にこちらを一瞥した
今度の私のその言葉を、
否定はしなかった
「俺だって、向こうが本妻の子で自分は愛人の子だって言う負い目はずっと持ってたけど。
でも、父親に迄、そうやって差別されてんだって知って。
だから、結局、受けようと思ってた大学も受けなくて……」
「――そうだったんですね」
成瀬が私と同じ、県下一の進学校で有るK高校に通っていて、
何故、そのまま大学に進学しなかったのか謎だった
私は私で、色々と事情があったように、
成瀬にはどんな事情があったのだろうか?と