LOVEPAIN③
「――次はクロムハーツ?」
「え?」
「お前の指輪」
そう言われ、私は左手の薬指のその指輪を見た
成瀬から貰った指輪に重ねられた、
ナツキから貰ったシルバーの指輪
「クロムハーツって言うブランドなんですね」
それって高いのかな?
と、思いながらも、
何故、この指輪を外して来なかったのかと、
自分を叱責してしまう
部屋を出る時は慌てていて、成瀬の前で外さないと、
とか、そんな意識がそれていた
成瀬はしんどいからか、目を閉じていて、
何を考えているのかその表情から読み取れない
このナツキから貰った指輪を見て、
妬いてたりするのだろうか?
「カルティエより、クロムハーツの方が俺はいいと思う」
「あ、はい」
その言葉の意味は、
単純にそのままの意味なのだろうか?
なんとなく、含みのあるような言い方だけど
一番初めにそのカルティエの指輪をくれた須田よりも、
そのクロムハーツをくれたナツキの方が私の彼氏として
ふさわしいと言う意味なのだろうか?
はたまた、今のこのカルティエの指輪は成瀬からのプレゼントだから、
俺よりも、と言う意味なのだろうか?